2013年4月23日火曜日

宮古島大会レポート(スタート前まで)

今日から第29回宮古島大会の模様をレポートします。
まずは、デュアスロンに変更された、混乱のレース前まで。

4:00am起床。
昨夜7時過ぎから吹き始めた強い北風は、朝になっても一向に止む気配がない。今日のバイクはキツそうだ。

朝食は、パックごはんと焼きもち。おかずは納豆とあぶらみそ。寝起きの上、昨夜8:30pmの時点でお腹が一杯だったので、まったく食が進まない。無理矢理食べていたら30分もかかってしまった。

荷物の確認と、今日のレースのシミュレーションをしているうちに5時になり、奥さんや子どもたちが起きてきてくれた。我が家が宿泊しているかたあきの里は、バスルートから遠く離れているので、タクシーかレンタカーで前浜まで移動する必要がある。乗り入れ規制の始まる6時までに私を送り、再度子どもたちと7時のスタートまでに前浜に戻って来るのは大変なので、5:30amに全員で出発することにした。

宮古島東急リゾートに着くと、予想以上に車が溢れている。仕方ないので、自分だけ宮古島東急リゾートの裏口近くで先に下ろして貰う。

当日受付のテントで最終チェックして、左腕にナンバリング。気合いが入る。バイクの空気圧をチェック。少し低い気がするが、バルブエクステンションの機嫌がイマイチで、下手にいじってエアが入らなくなると焦るので、そのままスタートすることにした。ボトルや補給食をセットし、ウェットスーツを着込んだところで、家族が合流。

相変わらず風が強い。今まで参加してきた宮古島大会の中で、スタート前にここまで風が強く吹いていたことはない。海の様子が気になる。家族で写真を撮り、バイクフィニッシュとランフィニッシュのトランジットバッグを預け、ヨシッ!と気合いを入れた後、前浜ビーチに向かう。6:20am。
 

…と…前方から大きな声が…

「お~い!スイム中止だってよ!」


…えっ?スイム中止?
 

まさか…とりあえず前浜に出て、海を眺める。…強い北風に煽られて、一面に白波が立っている。引き潮のため、もともと北から南に流れている上に、強い北風が吹いているため、北から南に潮がかなり流れているように見える。今までのレースや観光では見たことのない前浜の状況。スイムが中止になって残念、という気持ちよりも、ホッとした気持ちが7:3くらいで上回ったのが、自分の正直な気持ち。

後で乗ったタクシーの方が、「ダイバーの人たちが、この状況では(救助に対して)責任取れない、と言ったので、スイム中止を決めた。」と言っていた。また、午前3時過ぎに波浪警報が発令されたためだとか、先週の石垣島での事故があったため、安全を優先した、という方たちもいた。
周りの選手で、「これくらいで中止?(スイム)やれるよねェ?」なんて強がっている人たちもいたけど、あの状況でスイムを強行して、万一の事態が起こる可能性は、低くはなかったように感じた。1,500人が一斉に流れに逆らって飛び込み、波に翻弄され、潮に流された挙句、想定以上の人たちが救助を求めたり、最悪はパニックになって溺れてしまったり、という状況になったかもしれない。今回のスイム中止は、実行委員会の賢明な判断だったと思う。

ということで、大会始まって以来のデュアスロンということで…問題となるのは…そう、第1ランのランニングシューズ!

ストロングマンテキストには、スイムが中止になった時のためにランニングシューズを二足用意するように書いてある。自分も初めて出場した第25回大会の時は、当然用意していた。
大抵の選手たちは、レース用と予備用の二足のランニングシューズを持ってきていると思う。ただ、波の穏やかな宮古島大会だからということで、二足のランニングシューズを会場に持って来ていない選手が、とても多くいた。そして、恥ずかしながら、自分も予備シューズを持って来ていなかった…(>_<)

選択肢は、3つ。(A)ランフィニッシュ袋を取り戻し、中のクロックスで走る。(B)あきらめて裸足で走る。(C)予備シューズを宿まで取りに帰る。

 

トランジットバッグを預けてあるトラックは、バッグを取り戻したい選手たちに囲まれている。一度預けたバッグはルール上選手に戻すことはできない。でも、それがなければ第1ランを走ることができない選手たちもいる。ランニングシューズを販売しているブースがある、という情報が流れ、何人かがそちらに走る。その間にも、ランのスタートは8時だとのアナウンスが入る。

我が家の場合は、駐車場に車を駐められなかった奥さんが、一旦かたあきの里までレンタカーで戻り、予備シューズを持ってタクシーで帰って来てくれることになった。自分は裸足で走るつもりになっていたが、甘えることにした。宮古島東急リゾートのタクシー乗り場もシューズを取りに宿まで戻る人たちで長蛇の列。時間が気になる。

 

預けたトランジットバッグを返却するかどうかについては、協議の上に、一旦の返却を認めることになったようだ。駐車場一面に広げられた赤と緑のトランジットバッグの山の間を選手たちが右往左往して、自分の番号のバッグを探して回る。あきらめたように座り込む人、気持ちを切り替えて黙々とランのアップをする人。防寒のためか、いつまでたってもウェットスーツを脱がない人。いろんな行動が入り乱れて、混乱した状態。また、第1ランのスタート前に、ビーチに出てスイムチェックを行わなければならないとか、スタートのための集合地点はバイクスタート地点ではなくビーチだとか、予期していなかったことに対応しなければならないため、みんなバタバタ。それでも大会役員の指示やボランティアスタッフさんたちの対応、そしてトライアスリートたちの大らかさで、何とかみんながランスタートへと向かって行った。
 
 

 

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